今日、テレビをつけていたらNHKで消滅可能性自治体について話されていました。若い女性が東京などの都会へと出てしまい地元に残らないので、男性に対して女性が過少になり、人口減少が加速していくというような事実を語っていました。
そして色々な対策を自治体が今まで打ち出してきたけど、まったく効果がなく、ここにきてようやく、若い女性たちに本音の意見を聞いてみようという流れが出てきたということでしたが、『いままで聞いてなかったんかい!?』と思わずにはいられませんでした。
さて、その若い女性たちの意見としては、地元にいては昔からのしがらみにとらわれて女性としては自由に生きられないということで、だから東京へ出ていくという流れがあるということでした。(じっくりとテレビを見ていたわけではないので記憶違いや、理解不十分なところはあります)
まあ、それはそうだよね。とは思いましたが、ある意味女性のほうが男性よりも自由な側面もあるよね。とも思いました。
地方では生きにくいというのは、別に女性に限ったことではなく、男性もそうなんですよね。地方に残った若い男性の話も出ていましたが、地方では女性が東京に流出してしまうので男女比が崩れてしまい、結婚できる見通しが立たないというような事実も紹介されていました。
当然、地方では仕事にも限りがあるでしょうし、地方から東京へと出ていきたい男性も、既に東京へと出て行った男性もいるでしょうが、女性に比べて男性は東京へと出る為のハードルが高いようにも思えるのです。
話はちょっと変わりますが、夫婦別姓問題とかありますよね。妻は夫の姓に合わせて名字を変えないといけないのは自分のアイデンティティを制限される、権利の侵害であるとか、色々とありますが、これは形を変えてみたら、妻が夫の姓を名乗れるという権利ともみなせるわけです。
難しく言いましたが、女性は結婚して夫の姓を名乗って今までとは全く別の場所で別の人生を歩むことが出来るという権利を有していると言っても良いわけです。
もちろん、その権利を権利と感じられず、義務では無いのか? むしろ自分らしく生き続けるという権利の侵害ではないのかと感じる女性も多いと思いますが、結局のところ、それは結婚前の自分の状況に満足しているのか、それとも不満を抱えているのかという差によってもたらされるものなのではないかと思うわけです。
話を戻して、地方の若い女性が現状に不満を持っている時、東京に出て新しい生活を始めることに躊躇が無いのは、『どうせいづれ結婚して姓も変わり、新しい地で新しい家族と人生を歩むことになる可能性が高いのだから、今、地方を出て東京に行くのも悪くない』と思っているのではないかと考えます。
もちろん地方にいる若い男性も現状に不満を持っている人がいるでしょうが、家を出てまったく別の場所で新しい人生を送るのに、両親を置いて出ていけるのか? とかどうしても考えてしまいます。
それが長男ならなおさらです。次男、三男ならば、『兄が何とかするだろう』と思って気楽に東京に出る人もいるかもしれませんが、今は少子化の時代ですし、当然に長男よりも次男の絶対数は少ないし、三男なんて極端に言えば絶滅危惧種です。
というわけである意味気楽に東京に出ていける若い女性というのは、そういう権利を持っているわけで、その権利を制限して地方に留めておこうというのはどう考えても成功しないだろうなと思うわけです。
だったらどうしたらいいということですが、もうここは自治体が消滅するということは受け入れて、都会への人口集中を考えるべきでしょう。
人口が減少する地方はどう頑張っても行政などのサービスが今後も低下するでしょうし、それに伴いさらに人口が減少するという負のスパイラルに入ってますから、もうどうしようもありません。
だから過疎化する地方から東京は地方でもまだ元気のある都市部へと人口を集中させる政策を実行し、過疎な地方から人を完全にいなくさせます。そして空いた土地で会社組織で農業や牧畜を行いましょう。
どうせ農家も大半が高齢化していて、あと数年、もしくは十数年後には後継者不足で日本の農業生産は壊滅してしまう可能性が高くなっています。
ならば今のうちに会社組織が大規模に農業を出来る体制を作っておかなくてはなりませんから、過疎な地方から人を都市部へと移動させ、広大な土地を確保しなくてはならないですよね。
……なんてことを考えたりするのですが、賛同してくれる人は少ないだろうねえ。でも真面目に考えてるんだけどなあ。
老人しかいないような地方の住人は、完全に自治体が消滅する前に都市部へと移動しないと大変だと思います。
病院や買い物する場所もないところでは生きていけないですよ。やがて車も自分では運転できなくなるし、子供たちは遠くで生活しているとしたら……。そうは考えないのかな? 今現在、消滅可能性自治体にいる人たちは。
まだ何とかなると思っているうちに、手遅れにならなければ良いけど。