2024/06/05(水)の日記 ルールのほうを変える努力が足りない

  昨日からトヨタ車をはじめとして日本の自動車メーカーの複数社が自動車を量産する際に必要な「形式指定」の認証試験において不正が有ったという問題が騒がれています。

 自動車メーカー側の主張を見ると、『国の基準よりも厳しい基準で試験したから安全』という主張もあって、どちらかというと認証試験自体が結果が出るまでに遅すぎて今の社会のスピードに合っていないから。というような言い訳も有るように思えます。

 確かに国の基準よりも厳しい基準で試験しているのなら安全かもしれないと思えなくもないですが、私としてはその主張にはダメ出しをしたいです。

 確かに今回の件に限ればより厳しい基準をクリアしたという点は良いのかもしれませんが、『国の認証試験の仕組みが遅すぎてダメだから、わが社独自の基準でやらせてもらいます』という認識がまかり通るということは、『法律が現実に合っていないから法律は無視します』ということじゃないでしょうか?

 他にも法律違反をしているのを隠しているのが有るのではと邪推したくなります。

 もしも法律が現実に合っていないというなら、なぜ法律を変える方向に動こうとしないのでしょうか? 法律って人間が作ったものだから、人間が変えることが出来ます。物理法則のように人間が変えることが出来ないものじゃありません。

 日本人というのはなぜか法律やルールがおかしいと思っても、それを変える努力をしようとしない国民性のような気がします。

 大きなところでは憲法が現実に合っていない部分が有るとしても憲法を変えようとしない。

 小さなところでは学校の校則が現実に合っていないと思っても、校則を変えようとしない。

 その点、欧米人、特にヨーロッパ人は、スポーツの現状のルールが自分たちに不利で、日本人に有利と見るや、ルールを自分たちに有利になるように変えることを平気でするそうですが、日本人にはそういったヨーロッパ人の態度は自分勝手に思えます。

 しかしまあじっくりと考えてみれば、ある特定の集団(日本人)のみに有利なルールを改正するというのは、公平にプレーするべきであるというスポーツの精神に合致するというように考えられなくもありません。

 とにかくルールや法律は変えようと思えば変えられるものなのだから、今回のトヨタをはじめとする自動車メーカー各社も、認証試験の仕組み、ルールが現状に即していない。おかしい。と思っていたのなら、なぜその仕組みやルールを変えようと努力しなかったのかと言いたいです。

 憲法も含めて、ルールや法律や様々な社会的な仕組みも絶対では無いです。社会が変化しているならそれらの仕組みも現実に合わせて変化させていかなくてはいけないと思うのです。

 その点、今回のトヨタを含む自動車メーカー各社は、認識がおかしかったなと思います。

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