ショートステイの利用者さんの大半は認知症で、それ故に面倒なんだけど、認知症が無くても面倒な方というのはいらっしゃいます。
糖尿病で片足を切断した方なんですが、認知症はまったくありません。むしろ1人でだいたいなんでも出来ます。義足をつけて歩くことも出来ます。ただ、切断した足の先端の傷の処置だけ看護師さんにしてもらっている感じでしょうか。
で、どうしてこの方が面倒かと言うと、まず静かな状態を好み、音がするのを嫌います。ユニットに置いてあるテレビの音を小さくしないと怒ります。でもまあ利用者さんの大半の方の耳は遠いので、テレビの音が小さいと聞こえません。その他、歌唱レクとかで歌うことも出来ません。面倒です。
そしてその方は予定外のことを嫌います。なんでも予定通りに進まないと怒ります。
例えば朝の検温ですが、病院に入院しているのなら、だいたい決まった時間に検温されますが、介護施設だとそうはいきません。
病院なら検温に血圧測定といったバイタルの測定だけで良いですけど、介護施設なら起床介助に更衣介助、そして排泄介助も並行して行って、ついでに検温をするという感じです。
オムツやリハパンの交換とかも、排尿だけなら良いですけど、排便とかあったら時間かかります。排尿でもオムツやリハパンから溢れてパジャマやシーツまで濡れていたらそれもきれいにしなければなりません。予定よりも時間がかかります。
だから決まった時間に検温にいけないことだって普通なんですが、それをその人は許せないようです。面倒ですね。
それからその人は突然に入浴の順番がくるのが許せなくて、決まった曜日の決まった時間に入浴がしたいということで、週に2回、決まった曜日に入浴することになりました。
そして施設では週に1回、ベッドのシーツ交換をすることになっているのですが、 自分が部屋にいる時に職員が入ってきて横でシーツを替えるのは嫌なので、入浴している最中にシーツを替えてくれということになっていますが、入浴時間はせいぜい20分〜30分です。
シーツを替えるには十分な時間ですが、もしもその時間帯に他の利用者さんに緊急で対応しなければならないことが起きたらどうなるでしょう? 失禁していてそちらのほうの更衣やシーツ交換を先にしなければならないことも出てきます。転倒や怪我もあるかもしれません。
まあ、不測の事態が起きることはいつだってあります。そして今回というか、昨日がそうだったようです。昨日、入浴の日だったのに、シーツ交換が出来ていなかったということで、『ルールはどうなっているんですか?』と、20分くらいお説教をくらいました。
まあ、その間、担当していたユニットで何も事故とか緊急事態とかが結果的に起きなかったから良かったですが、あくまでも結果的であって、ふらふらとした足取りで歩いていた利用者さんもいました。危ないですね。
というわけで言いたい。
ルール、ルールと言うけど、それはあなたが要望したわがままをルールと言ってるだけだからね。
自覚してほしいなあ。
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