どのスーパーやドラッグストアに行っても米が高いです。下手すると行くたびにすこしづつ値上がりしてます。今日見たところではカルフォルニア米も5キロで4,000円近かったです。高いです。
これは流石におかしいですよね。需要と供給の原理に拠れば、需要が多ければ値段が上がり、供給が多ければ値段が下がるということになります。
今、値段が上がっているので、供給よりも需要が多いということです。別な言い方をすれば需要に比べて供給が少ないということです。
日本人の米消費量が急激に多くなったということは聞きません。むしろ下がっているという話です。じゃあ、外国人観光客が増えたから需要が増えたかと言うと、米の価格が2倍になるほど観光客が増えたという話も聞きません。
2024年の訪日外国人客は約3,686万人ですが、この人数の外国人が一年間ずっと居るわけじゃないですから、年間で通じてどれくらいの外国人が居るのかというと、滞在日数の平均は9.3日ということですから、計算しやすく10日間としたら、日本の1億2,000万人の人口に対して外国人は370万人分がプラスしたという計算にざっくりとなります。
つまり外国人観光客のせいで米価が二倍になるのは計算が合わないことになります。
じゃあ、米の供給が半分になった? それもおかしな話です。米の生産量は年によって増減はありますが、だいたい700万トン台で推移しています。半減しているなんてことはありません。
となると、何が原因か?
素人の勝手な考えですけど、おそらくこれは米価には市場原理が作用しないことから来る不安というものも有るんじゃないでしょうか?
普通はある商品の価格が上がったら、儲ける為にその商品を増産しようという圧力が発生し、実際に増産されて結果、価格は下がって行き安定します。
逆にある商品の価格が下がれば、需要が見込めないということで生産が控えられて結果、供給が絞られて価格が上がり安定します。
でも米は政府による減反政策の為、市場の価格に反応して生産が増減するという機能が壊れていますから、供給が足らなくて価格が上がっても、すぐに増産するということが無いので、価格は高いままです。
むしろ供給不足が解消されないことが分かっているので、物が無くなる不安からジリジリと更に価格が上がっていくという構図になっているのでは無いでしょうか?
結果的に米の価格が上がるのは減反政策のせいなのでしょうが、さらなる不安があります。
米って本当に足りてるの? うちの妻にはよく言っているのですが、「価格が高くても店頭に米が有るうちはまだマシ。夏の収穫前の時期になったらまた店頭から消えるんじゃないかと思う」という不安があります。
まあ不安が実現しなければそれで良いんですけどね。ちょっと様子を見ていきましょう。
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