中学生3年生頃の記憶だと思うけど、詳細を覚えていない記憶がある。おそらく授業と授業の間の休憩時間中の時だと思う。(名古屋ではその休憩を放課という)
クラスの比較的体が大きくがっしりした男子に腹を殴られたということは覚えているのだが、その前の状況をまったく覚えていないので、何かトラブルの末に殴られたのか、それともいきなり突然に殴られたのか、まったくその状況が分からない。
ただ、殴られたあとの私の反応が予想と違ったのか、それだけで終わったということだけは覚えている。
相手にしてみたら、私が泣き出したり、なんだか分からないけど謝ったりと、負けを認めるような行動を取るだろうと思っていたのだろうが、私はそういうことはしなかった。
とにかくそのときの私は冷静だったと思う。自分から反撃するのは歩が悪いけど、次に相手が殴りかかって来たらその体にへばりついて反撃してやろうと思っていたように記憶している。
殴り合いとなると力の差があるので勝てない。ならば超近距離で何なら噛みついてやるくらいの気持ちで居たと思う。
そうしてしばらく睨み合っていたら、どうやら相手も諦めたようで、それ以上のことはしなかったと記憶している。
なお、その間、クラスの他の生徒は動きを止めて私と相手のやり取り(?)を黙って見ていただけと記憶している。
私は当時読んでいた小説の影響で、戦いには明確に勝ち負けがあるけど、喧嘩は戦いに負けても、負けを認めなければ負けたことにはならない。と、思っていたので、そういう態度を取ったのだと思う。
まあ、いじめの芽があったのかもしれないが、うまい具合にそれを摘んでしまったと今では思っているのだが、心のこりは上記の件の発端を全く覚えていないということだ。
まことに残念に思う。
ちなみになんでこんな話題を書いたかというと、さっきテレビのニュースで小中学生の自殺件数が過去最大になったとかいう報道を見たからだ。特に他意は無い。
人間、死ぬ直前には人生のすべてを振り返る走馬灯を見るというけど、そのときにはこの事件の発端も思い出して見れるのかと思うと、それはそれで楽しみなので、数十年後(であってほしい)そのときを心待ちにしていたりするのであった。
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