2024/10/11(金)の日記 優しい人もいればそうでない人もいる

  介護施設で働いているけど、そこで働いている人の中にも色々な人が居ます。利用者の体調とかを思いやって優しく対応する人もいれば、仕事だからやってるというような態度の人も居ます。

 さて、どっちの対応が正しいのかというと、どっちも正しいと思います。より正確に言えば、仕事だからやってるというのが基底にあり、仕事の一環として優しく対応するというのが一番でしょうか。

 世の中の他の仕事もそうですが、やりがいとかいう労働者の気持ちに依存した仕事のさせ方が成り立つわけありませんよね。やりがいのみで仕事が出来る人は少数派です。大抵の人は労働の対価としての賃金目当てで、仕事だからやってるのです。

 まあその中でもやりがいが感じられる仕事を選ぶでしょうが、まずは賃金がもらえる仕事というのが大前提です。世の中、生きているだけでお金が要りますからね。

 そして仕事として優しく対応しなくてはならないという条件を満たす為に、十分な額の賃金が払われるべきなのですね。

 変な話、水商売の女性達は、好きでおじさんたちに優しく接しているわけではないのは誰もが知っているはずです。それなりのお金が賃金として払われるから、お客であるおじさんに優しくするわけです。

 介護の世界でも、利用者に優しく対応することを求めるなら、それなりのお金が必要なんだと思います。ドライすぎる考えでしょうか?

 正直、私は賃金の額に左右することなく、利用者にはまあ優しく対応するというか、嫌なことでもやると言うか、自分では70~80点くらいの仕事はしているんじゃないかなと思っているのですが、そうじゃない人も居るわけです。

 で、そういう人に注意したらもっとよく仕事をしてくれるかというと、なかなかそうはならないんですよね。下手すると辞めちゃうかもしれない。

 そりゃあ、低賃金でお客様は神様ですからしっかりと優しく対応してくださいなんて言われて水商売なんかしたくないでしょうね。介護業界もそれと同じと考えれば良いわけです。

 言い訳ですけど、指示が入らず言う事をなかなか聞いてくれなくて介助に時間がかかってしまう利用者さんを、時間に追われる介護職員がしっかりと介護するのは難しいです。

 そこそこベテランになってくると出来なくはないですけど、まだ介護の仕事の経験が浅いのであれば、手のかかる利用者さんの介助は後回しにしてしまって、結局のところ排泄の介助が間に合わなくて失禁させて衣服やベッドシーツまで取り替える羽目になるわけです。あるいは転倒させたりして病院につれていかなくてはならなくなるとか。

 まあ、手のかかる利用者さんを後回しにすると、結局はより手がかかってしまうということをベテランは理解しているから、やりたくはないけどやらないとあとが大変だから先にやるということが無いとは言えません。

 かと言ってベテランに全部任せれば……、というのは非現実的です。ベテランは少人数ですし、ベテランを育てるにはまずは介護初心者を雇って仕事をしてもらい続けなくてはなりませんし。

 というわけで他の仕事もそうでしょうが、介護の現場には利用者さんに優しく対応する介護職員もいますし、仕事だからやってるという人もいます。

 仕事だからやってるという介護職員にも、優しく対応して欲しいなら、それなりのカネを出さないと駄目だよね。というお話でした。

 ああ、身も蓋もない。

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