世の中、米不足らしい。確かにスーパーやドラッグストアに行っても、一家族様2袋までとか、1袋までとか書いてあるし、ちょっと前に比べてもかなり値段が上がってきた。
去年や今年の猛暑のせいで米の出来が悪いという話も聞くし、外国人旅行者が増えたことや日本食の人気のせいで米の消費が増えているということも聞く。
しかし新米が出てくれば物も増えるし、値段も下がるだろうという予測もあるが、私としては長期的には今後も更に米は足りなくなると思う。なぜなら米農家の高齢化が進み、そろそろ代替わりをしないといけないのだけれど、後継者そのものが居ないという現実があるからだ。
農業を出来るのは農家だけという制度上の縛りがある。詳しくは知らないが農地法という法律では、農地を買うことが出来るのは農家だけということらしいので、法人が農地を買って農業をすることは出来ないらしい。(少なくとも現時点では)
本当は会社組織で農地を買って、農業をするのが日本の農業を長期的に存続させる手だと思うのだけど、それをすると現在の農家がつぶれてしまうということで反対があるのだろう。
しかし今のままだと日本の農業そのものが後継者不足で潰れてしまう。今の農家の中に廃業する農家の農地を買い取って大規模に農業をしてくれる人が居たらいいんだけど、そういう都合の良い人はおそらくいないだろう。
そろそろ農家だけで農業を支えるのは限界だと思うんだけどなあ。2020年の統計では、農業人口のうち65歳以上が占める割合は70%だと言うし、本当にもう限界じゃないかな。
農業を法人組織で行うにしても、はい明日からどうぞ始めてください。というわけにもいかないから、切り替えの時間も年単位で必要だし、場合によっては10年必要かもしれない。となると本当にもうギリギリですよ。会社組織で農業をやってくれれば、そこで働きたいという農業志望の若者もいるんじゃないかなと期待しているんだけど、どうかな。
人相手の仕事はしたくない。自然を相手に仕事したいという人はけっこういると思うんだけどなあ。
あ、ちなみに今日、うちの妻は米を5㎏、買い足していました。近所のスーパーで。暑い中、ありがとうございました。
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