大動脈解離という病気を父親に説明してみた

  うちの父親はパソコンどころかスマホも持っていないネット環境とは無縁の人なので、大動脈解離という病気について『詳しいことは良くわからない』と数日前に言っていたので、改めて大動脈解離について説明してみた。

 以下、説明した内容。(私の理解が間違って理解しているかもしれないので、きちんと自分で調べてください)

『心臓から体の中で一番太い血管が、まず心臓から上のほうに出てすぐに下に曲がって腹のほうにまで行っている。その血管は壁が3重構造になっていて真ん中の壁が裂けてしまうのを大動脈解離という。

 大動脈から分かれて上のほうに向かう血管は脳などに行くのでその分かれる手前で大動脈が解離するのをA型の大動脈解離といって、この場合48時間以内に約半分の人が死んでしまう。

 自分の場合は、その分かれた後、下のほうに向かう血管のところで大動脈が裂けたのでB型の大動脈解離というけど、この場合も注意しないと死亡してしまう。

 今はもう退院しているけど大動脈解離が治ったわけではなくて、血管が裂けて解離した部分はそのままになっている。裂けた血管の外側の壁は避けた直後は薄くなっているのでコブになりやすい。これを大動脈瘤というけど、このコブが裂けると出血多量で死んでしまう。(ちょっと大げさに説明したけど、実際はそれほど大げさではない)

 裂けた直後はそういう危ない時期なので急性期といって、徐々に外側の壁も少しは厚くなってくるけどそうなると慢性期ということになり、適度な診断を受けて注意をして血圧を下げたり、急激な温度変化や力が入る運動を避けたりして生活すればだいたい大丈夫になる。

 自分は今、この段階。

 しかし血管自体が老化して動脈硬化の状態になっているのは変わらないので、いつまた大動脈や他の場所の血管が裂けたり前に裂けたところにできたコブが破れてしまうか分からない。

 前の受診の時の医者の先生も「解離した部分と腸へ分岐した血管の血流が細くなって悪くなっている。これは手術すると面倒な手術になるなあ」と言っていたので、手術しないといけない可能性が有ったりする。

 大動脈解離も解離した時は急激に強い痛みが出るけど、慢性期になると全く自覚症状が無くなってくる。(実際には血管の分岐先の血流が悪くなるので色々と不具合が出てきますが、それが大動脈解離によるものだという自覚は難しいです)自覚症状が無いから、ちょっと〇〇を抑えて動いたり、仕事したりというのは難しい。

 今はこんな状況だから定期的に受診して血圧を下げる薬を飲んだり、様子を見るしかない』

 というように説明したんですけど、理解できたかな。

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