2024年1月を振り返って大動脈解離と腸閉塞その4

  さて大動脈解離の診断を受けて入院することになりましたが、翌日でしたか翌々日でしたかもう記憶に残っていないのですが、食事が出てきました。数日食べれていないという状況だったからなのか、『腸閉塞ではないのですか?』と私が何度か質問したからなのか分かりませんが、出てきた食事は重湯と具の無いスープやパックの飲み物だけでした。

 胃の中にはまだ数日前に食べたものが未消化で残っている感覚は有りましたし、お腹も張っていてお腹が空いているわけではありませんでしたが、喉が渇いている感覚は有りましたので、出された食事を、ストローで飲みました。そうです。食事というよりも飲み物として摂取したのでした。

 その次も似たような食事内容でしたが重湯がお粥になり、さらにその次の食事はなぜか既にもう普通の食事でした。お粥ですらなく普通に炊いたご飯だったのです。副食も普通のものでした。しかしさすがにそれは胃が受け付けませんでしたので、水分だけ摂り、『食事は食べられない』と看護師に伝えたのでした。

 その後も胃の中が消化される様子はなく、なんとなく胃の中のものが喉の辺りまでやってきているような様子を感じて、『おかいしなあ』と思っていたら、1月8日の夜に急に吐き気が込み上げてきて嘔吐してしまいました。念のためにベッドに置かれていたガーグルベース(うがい受け)に吐いた吐しゃ物を見ると茶色の液体でした。そしてそれを見た看護師が慌てた様子で叫んだのが次のような言葉でした。

『便汁が逆流してる!』

 それを聞いた私が最初に思ったのが、『おいおい患者を不安にさせるような言葉を大声で叫ぶなよ』という冷静な感想でした。しかしこれにより私が腸閉塞も併発しているということが明らかになりました。今までさんざん『腸閉塞ではないですか?』と聞いてきたのですが、ここにきてようやくその言葉を信じてもらえる状況になったわけです。

 さてこれで腸閉塞の治療も始まるのかな? と思ったのですが、そう簡単にはいきませんでした。なぜなら私は入院していた総合病院から別な病院へと転院することになったからです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

2025/09/22(月)の日記 人に対する興味

  人というか他人に対する興味というものをあまり感じたことが無い。もちろん興味を持つ相手というのはいなくは無いが、特に会話や観察を通して積極的にその人について聞き出していこうという気持ちが無い。  自然と聞いて自然と知ることはあるにはある。それだけで良いじゃない。と思ってしまう。...