1月8日、嘔吐した私を見てようやく最初の病院側が私の症状が大動脈解離だけではなく腸閉塞も併発していることを理解したのですが、その総合病院の医者は次のように言ったのです。『ここでは腸閉塞に関する手術は出来ないので、もっと大きな病院に移ってもらいます。候補は中京病院か藤田医科大学病院です』と。
腸閉塞に関して手術と言えば、私が知る限りでは閉塞した部分に筒型をした形状記憶合金の筒(ステント)を入れて腸を広げて閉塞を治療するというものでしたが、医者の言うことをよく聞いてみると『腸が壊死していたらその部分を切り取らないといけない』とか、『腸を切り取ったら最悪の場合栄養を吸収できなくなるから点滴で栄養を補給し続けなければいけないので病院から出れなくなる』というようなことを言っているわけです。
さあ、それは困ったことになったな。という思いはありましたが、ようやく腸閉塞という症状を医者が認めてくれて本当の治療が始まるということで、どこか安心感もあったのは事実です。
しかし中京病院と藤田医科大学病院ではどちらかと言えば自宅からの交通機関が便利なのは中京病院なので、そっちに転院のほうが良いなと思っていたら、転院先は藤田医科大学病院になりました。まあ両者を比べると藤田医科大学病院のほうが大きいので当たり前と言えば当たり前の結果です。とはいえそこまで大きな病院に転院しなくてはいけない状況なんだということをようやく自覚してきました。ヤバイなこれはと。
今まで介護の仕事をしてきて利用者さんを救急車で病院に送る付き添いとしてだとか、家族が救急車で病院に運ばれる時の付き添いとしては救急車に乗車したことはありましたが、自分自身が病人として救急車で運ばれるのは初めての経験です。思ったのは『想像よりも乗り心地が悪いな』とか、『天井付近についた窓からは空とか建物の上のほうしか見えないから現在地が分かりにくいな』とかどうでもいいことばかりでした。
そして藤田医科大学病院に着いたら元の病院からのCT検査のデータとかを確認した先生により『大動脈解離の部分が横隔膜よりも下だったからまだ良かったけど、もう少しで死ぬところだった』とか『大動脈解離の部分から分岐した血管が腸へと繋がっているけど、その部分の血流が悪くなっているから腸閉塞になっている』と聞きました。
ここで初めて大動脈解離と腸閉塞の関係が理解できたのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿