2024年1月を振り返って大動脈解離と腸閉塞その6

  腸閉塞にも色々と原因があるようで例えば腸に腫瘍が出来てそれにより腸が物理的に詰まってしまい腸閉塞になるということもあれば、今回の私の場合のように大動脈解離により腸への血流が滞り腸の動きが悪くなり腸閉塞へと至るということもあるということです。虚血性の腸閉塞ということでしょうね。

 まあどちらにせよ私が今回の自分の症状を腸閉塞であると判断したことは間違いではなかったのですが、その原因として大動脈解離が有った可能性を全く考えていなかったというか理解していなかったのは問題でした。もしも腸閉塞と大動脈解離の関係を理解していたなら、今回の症状が出た段階で最初の病院に行った時、『腸閉塞かもしれません』と頑なに主張するのではなく、『もしかして大動脈解離かもしれません』と主張していればもう少し早く治療に入れたのかもしれませんし、『大動脈解離による腸閉塞の可能性もあるかと思います』と言っていれば更に治療が早く行われたかもしれません。

 まあ、医者が素人の患者のことを素直に聞いてくれるとは思えないので、あくまでも可能性ということでしかありませんが。

 さて、とにかく藤田医科大学病院へ転院した私は大動脈解離の治療に加えて腸閉塞の治療も受けることになったのですが、それは鼻からイレウス管というチューブを腸まで届くように挿入してポンプで少しずつ食べた内容物を吸引していくというものです。

 まずは腸が動かず詰まっていて消化出来ていない内容物を取り去って胃腸を休ませて回復を促そうというものです。当然その間は新しく食べたり飲んだりは出来ませんので完全絶飲食です。何も食べられないし水も飲めません。

 大動脈解離にて血管にダメージを受けている状態ですから血圧を下げる薬を飲まなくては行けませんが当然薬を飲む為の水も飲めない訳ですから、血圧を下げる薬も経口ではなく点滴で行われます。

 それ以外にも胃腸を回復させる薬や栄養剤に水分としての生理食塩水等も点滴でおこなわれますし、前述したイレウス管も鼻からポンプまで延びているのでベッドから動けません。しばらくはベッド上で過ごしました。

 排尿は尿瓶を使いました。排便はどうかというとしばらくは腸が動いていないこともあり、便どころかガスも出ませんでした。まあ、その後ベッドの横にポータブルトイレが置かれてそこですることが出来るようになりましたが、最初の数日はベッドから降りることすら出来なかったです。

 なお余談ですが最初の病院では大動脈解離の診断は出ましたが腸閉塞の診断が出なかった状態でしたのですぐに重湯を中心とする食事が出てきて、私もそれを摂取したと書きましたが、それがなければ、つまり『食事を摂ったり水分を飲んだりしていなければ、もう少し早く腸閉塞が治ったのにね』と医者から言われたというのは前の病院には内緒ですね。

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