山に行ったとして、そこで湧き水を見つけたとします。その水を飲んで美味しいと思い、大自然の恵みを感じることがあるかもしれません。
では、都市にある家の中で水道の蛇口をひねり水が出てきたとしましょう。その水を飲んで仮に美味しいと思わなくても、やはりその水は大自然の恵みですよね?
いやいや水道の水は人間が川から取水して浄水して水道管を通してポンプで送って各家庭に届けている人為的なものと反論があるかもしれませんが、そもそも取水するための川の水そのものは自然の恵みであり、自然の恵みである水がまず存在しないことには水道の水も蛇口から出てこないわけです。
そう考えると自然など全く無いように感じられる都市での生活もすべてが自然の恵みにより生活出来ているということが分かります。
水もそうですが、食品もそうです。レトルトに代表される加工食品ですら自然の恵みです。衣服も金属製品などの道具も自然の産物から作られた自然の恵みです。電気もそうです。眼の前にあるパソコンやスマホも広い意味で自然の恵みです。
人間が作り上げたり加工したりした人工物もすべて自然の産物を原材料として使っている以上、全部自然の恵みです。むしろ自然の恵み以外のものを探すのが難しいです。
まあ、あえて自然の恵み以外のものを探すとしたら、人間の知的な活動による創造物だけかもしれません。文章や絵画などの作品はそれを記したり描いたりする紙や電子媒体は自然の恵みを加工したものですが、書き記したり描いたりする前の作者の頭の中にある状態の作品は、完全に人工物かな?
いや人間そのものが自然の進化の果ての生き物だから、人間が持つ知的能力そのものも自然の恵みと考えれば、この世の中に自然の恵み以外のものは無いとも言えますね。
さて、ということで世の中には自然の恵みしか無いわけですが、そう考えた場合、人類が出す有害物質やプラスチックごみとかはどう考えたらいいんでしょうね?
おそらくそこのところは自然な生き方というか流れから外れているんでしょうね。
水道の水を使っていて、この水の先の先には川があって山があって森があって、大自然につながっているんだろうな。と、ふと思ったのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿