利用者さんの家族が施設に面会に来るということもありますが、家族にも色々と違いがありますね。正直、職員として歓迎したい家族と、あまり歓迎したくはない家族がいます。
歓迎したい家族とは、こちらを信頼して任せてくれる家族さんですね。そういう家族さんがいる利用者さんのことは、色々とよく看てあげたいと思います。
しかしこちらのことを信用せず、細かなことまで口を出してくる家族さんがいる利用者さんのことは、正直、スルーしたくなります。何か失敗するか失敗までは行かなくても家族さんの要望通りのことが出来ない場合、あとから叱責を受けそうなので関わりたくなくなるのです。
で、細かなことまで口を出してくる家族さんは多くの場合、頭が良いです。頭が良いから色々な方法を考えるし、そういう方法で介護して欲しいと要望されるのですが、家族が一対一で自分の親族を介護する場合と、多くの職員が交代で多くの利用者さんを同時に看るのでは、全然ちがいます。
出来ることは出来るけど、出来ないことは出来ないのです。でも頭の良い人のはずなのに、なぜかそこが理解できていない人が居るんですよね。自分は〇〇出来る。だから職員も〇〇して下さい。って考えちゃうんですかね。
そういう家族の相手をするのは疲れるし、その家族さんの関係する利用者さんを看るのも遠慮したくなります。結果的にその利用者さんに対する介護が低下するかもしれません。
昔の人間なら、嫌でも仕事だからと頑張ったりしますけど、最近の若い職員や外国人の職員なんかは、嫌な仕事は「できません」とハッキリ言ったりしますからね。
その点、頭がそれほど良く無くて、「私たちは何も分かりませんから、よろしくお願いします」なんて言ってくれる家族さんには好感を持てますし、そのような家族さんの関係する利用者さんのことをもっとよく看てあげようかなと思ったりします。
結果的に見て、色々と口を出してくる家族さんが関わる利用者さんに対するサービスは低下する可能性が高く、ほぼ口を出さずに任せてくれる家族さんの関わる利用者さんに対するサービスは向上するかもしれません。
……あれ? 本当に頭が良い人のやり方って、どっちなんでしょうね? 職員も人間で感情を持っているっていうことを理解しているか理解していないのか。その点を分かっている人のほうが本当に頭が良い人と言えるのかもしれないとひそかに思ってます。
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