今朝、テレビを見ていて、『人手不足対策で人員の補充を考えるのは単なる問題の先送り』というような内容の発言が有ったのを聞いて、なるほどなと目からうろこが落ちました。
日々、職場では『人手が足りない。もっと職員を採用してほしいよね』という内容の会話が職員同士でなされているのですが、確かに人員を採用しても諸事情で徐々に辞めていく人がいる以上、一時的に人員を採用してもそれは確かに一時しのぎであり、問題の先送りと言われたらその通りです。
つまり人手不足への対応の本筋は、合理化と機械化による省力化というわけですね。いかに少ない人員で今までと同じ、もしくはそれ以上の仕事が出来るようにするか?ということが問われているわけです。
うーん、工場とかの現場なら新しい機械を入れるとか、AIを活用して合理化を図るとかできるでしょうし、スーパーやコンビニとかだと現在も進められていますが、無人レジの導入とか、大型量販店ではされていますけど、箱売りをするだとかでしょうか?
しかしなかなか介護の世界ではそういう合理化が出来るかというと、難しいですよね。50年後、100年後には、完全自立型の介護ロボットが出来るかもしれませんが、いまはアニメやSFの世界ですよね。どうしても現在は人間の手が必要です。
事務的な書類仕事はもう少し何とか合理化が出来そうですが、直接的な介護業務を機械化するには技術も資金も足りないような気がします。
高齢の利用者さんが住んでいる家って、時々とんでもなく狭い路地の先にあるようなところがあって、送迎の車を運転するだけで一苦労なこともあるんですよね。おそらくAIによる自動運転ができないんじゃないかな。
ついこの間、私が運転して行ったお宅は、車両の幅ギリギリの道路を20mくらい通行しなければならないところだったし……。
私の頭では、どうやれば介護の仕事を省力化できるか思いつきません。
でも、利用者さんの会話の相手をする程度のロボットなら、たしか今でもありましたね。
会話の相手しか出来なくても、それだけでも助かります。でも実際の介護もしてくれるロボットがあるともっといいなあ。
そんなロボットたちがたくさん入ってくるような時代になれば、逆に私が働ける余地も無くなるかもしれないけど、正直なところ私が働いている間にはそんな未来は来ないだろうねえ。
本当に今の人手不足、介護に限らず日本の全産業における人手不足はなんとかなるんだろうか?
もちろん、移民を入れるというのは問題の先送りにしかならないのは言うまでも無いですよね。なんとか合理化、機械化による省力化をしないとね。
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