嘘はついてはいけない。特に現代のようなネット社会では、ついた嘘はすぐにバレる。意図的についた嘘では無い間違った事実もすぐに真実が明らかになる。
だから現代では嘘をつかないで生きることが正しい。嘘をつくとそれがすぐにバレて信頼を失うから、結果的に人間関係や経済的基盤まで失くしてしまう。
これが昔なら、嘘をついても利益が上げられた。なかなか嘘が発覚しないからだ。今でもネットに疎い高齢者はすぐ嘘に騙される。若者でもネットで事実を調べようとしない人もだまされる。だから現代人としては嘘をつかないということも大事だけど、人の嘘を見抜く能力も大事となる。したがってますます嘘がバレやすくなるので、どんどん嘘が通じない社会になっていく。
真実を話して、信頼を得る生き方がますます正しい生き方になってくる。
というわけで最近のまともな若者は嘘は言わないと思う。つまりお世辞だとか、忖度とか、昔なら『そこは嘘でもいいから〇〇と言っておけよ』という場面でもずけずけと本当のことを言ったりする。
昔の人間の感覚からすると、『なんて奴だ!』と怒るところだけど、今の若者の感覚からすればごく当たり前のことをしているに過ぎない。嘘を言わず、真実を言っているだけだ。
そういった若者の態度をけしからんと言ってはいけない。おそらくそういった態度こそ、これからの時代のスタンダード、標準になるのだから。
嘘を言ってまわりを従わせようというのは古い時代の価値観でしかない。今、そして未来は嘘をつかず、真実のみを言い、それにより信頼を得る社会になる。
嘘を言わないということは約束を守るということでもあります。約束を破るということは嘘をついたということですから、約束は守らないといけません。これは個人に限らず組織にも言えます。
就業時間は17時です。残業は有りません。と言っているのにサービス残業を強要するなんていう会社は、これから先、必ず淘汰されて消えていきます。平気で嘘をつく会社は若者に信頼されないからです。誰もそういった会社に入らないし、長居をしたいとは思わないでしょう。
人口減少社会では、これからの人材である若者にそっぽを向かれたら生き残れないはずです。
でもまあ、嘘をつくような頭の悪い会社はそういう現実が見えていないから嘘をつき続けるでしょうね。……倒産するまで。
さて、以上は私の考えですが、現実はまだまだ嘘をつかないといけないですよね。
私が働いているショートステイのような泊まりがある介護施設で、利用者さんが『私はいつ帰れるの?」と質問が有ったとしましょう。本当はその人は家庭の事情もあり、帰る日程は未定というか当面は帰ることが出来ない人なのですが、その人に対して、「帰るのは明日ですから、今日、一日だけ泊まっていきましょう」と言って(言いくるめて)いることがあります。
完全に嘘を言っているわけなんですが、そう言わないと利用者さんが納得して落ち着いてくれないからそう言っているわけです。
相手が認知症ですぐに忘れるし判断能力も低下しているから出来る技ですよね。
もしかして社会全体が嘘を言わず、本当のことを言う社会へと変化した時、最後の最後まで嘘をつき続けるのは、介護施設なのかもしれませんね。
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