亡くなったうちの母も認知症でしたけど、認知症の現れ方にも色々ありますね。利用者さんのひとりに体はまあまあ元気で転倒リスクはあるものの、自分であちこち歩いて動き回る人がいまして、その人は以前に美容院を経営していたのですが、もう数年前に廃業しているにも関わらず、まだ美容院をやっていると思い込んでいて、というか記憶が過去の段階で更新されないんでしょうけど、「美容院にお客さんが来るから帰らなくちゃいけない」と、言って聞かないんです。
まあ、それだけなら良いんですが、すでに夫も亡くなっているんですが、「年取った母親の面倒を見ないといけないから帰らないといけない」と言って聞きません。もちろんその人の母親は当然に亡くなっています。というわけでその人は独居です。
子供は息子さんたちが2人居て、すでにたの土地にそれぞれ移って居るのですが、「午後6時位になったら会社から帰ってくるから電話して欲しい」とも言います。 本当に記憶が過去の一時点で停止しているようです。
ちなみに旦那さんが亡くなっていることも認識していません。まあそういう人はけっこう居ますけど。そういうような頭の中では家族がまだ健在で、子どもたちもまだ独立していなくて一緒に暮らしているという認識で居る人っていうのは、幸せなんだろうか? それとも不幸なんだろうか?
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