介護施設で働いていると、利用者さんは大雑把に分けると二種類に分けられることがわかります。基本的に体を壊すとか弱るとかして、一人ではうまく動けないという利用者さん。もう一つは認知症が進んでいて体はしっかりしているけど正常な判断が出来ずにいるので介助が必要な方。
つまり体のほうがおかしいのか、頭のほうがおかしいのか、という二分類です。
しかし中には両方ともおかしいという人が当然にいますからそこが問題ですね。例えば体が見ただけで不調な方が、まともな発言をしているなという感じだったので、まともに受け答えしていたら実は認知症で、その方の言葉を信用しちゃいけなかったとか。
あるいは完全な認知症で見ただけでそれが分かるんだけど、体はしっかりしているからスタスタ歩けます。転倒の危険性もないからと目を離すと、他の方の部屋に勝手に入っていってトラブルになるというパターンもあります。勝手に入った他人の部屋の私物を持ち出してしまうとかですね。
そういうかたも介助が必要です。
なんというか、体の不調のほうはなんとでもなるけど、認知症は難しいなあ。もう介護関係の仕事は16年くらいしているけど、認知症の方を介助するのは、いつでも初めてという感じ。
体の不具合のほうは介助のパターンが決まっていると言えなくもないけど、認知症は奥が深いです。
家族なら毎日見ているのでこうすれば良いというパターンを知っているのでしょうが、そのパターンは家族だからできるということもありますよね。家族と同じ介助をしても、職員がすると通用しないとか。
だって相手は人間だもの。いろいろだぁ〜。
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