認知症の人たちの中には、しまいこむ人たちがいる。なんでも適当なところにしまいこんでしまうのだ。そしてしまいこんだことを忘れる。
今日は、ある人の靴が失くなっていた。裸足で歩いている。ちなみにその人は当然だがしまいこむ人だ。
というわけで部屋の中の荷物を全部出してみて靴を探す。ベッドのマットを剥いで探す。他の人の部屋のタンスの中を探す。探せるところは全部探したけど無い。
ということらしかった。そう、私が遭遇した場面ではない。聞いた話だ。
そしてさあもう探すところが無いぞ、どうしよう。ということで職員や看護師が途方にくれていたところに、今日の仕事が終わった私がやってきた。
しらない? と聞かれたが、当然しらない。
まあ、そういうことで仕事の時間は終わっていたが、ドリンクサーバーの水が足りていなかったので水を補給だけしておくか、と思い、そうしていたら、見つけた! という声がする。
どうやら足置き台として使っているダンボール箱の中に入っていたらしい。ていねいにガムテープを剥がして靴を入れ、また元通りにガムテープを貼り直していたらしい。
看護師さんの1人が、別の利用者さんの足のむくみを取る目的で、足置き台を手に取った時、中に何か入っていると気がついたようです。
やれやれ、とみんなが思ったのですが、本当に誰も予想しない所から見つかるんだよね。こういうものは。
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