仕事からの帰り道、歩いていると駐車したままエンジンを空ぶかしして大きな音を立てている車が居た。
するとその近所の建物から男の声で、「うるさい」と何度も怒鳴る声が聞こえた。しかし車は大きな音を出すのをやめなかった。
まあ、ただそれだけの話なのだが、じつは私はエンジンを空ぶかししている車の音をうるさいとは思わなかった。
逆に「うるさい」と怒鳴る男の声のほうがうるさいと思った。
なぜかというと、エンジンの空ぶかしの音は意味の無い雑音だから脳内でカットすることができるので、そんなに邪魔になったりしない。
しかし「うるさい」という声は意味を伴った音なので、脳内でカットすることが出来ない。どうしても受け止めてしまう。
昔、電車で通勤していた頃、電車の出す騒音の中では眠ることは出来るのに、誰かが近くで喋っていると寝ることが出来なかった。
電車の騒音は意味の無い音だから意識が無視出来る。対して人の喋る声は意味があるから意識が拾ってしまうので無視できず、結果眠れない。
そういうものです。
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